当社がデータ解析に関わった研究成果が米国の科学雑誌「Gastroenterology」オンライン版に掲載されました。

タイトル:Pathways of progression from intraductal papillary mucinous neoplasm to pancreatic ductal adenocarcinoma based on molecular features

https://www.gastrojournal.org/article/S0016-5085(18)35160-6/fulltext

この研究では、「膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)」患者にみられる膵がんの形成において、良性と悪性の中間的な状態を示す前駆病変が多彩な性質や特徴をもつ病変へと枝分かれしながら進化する、新たな発がん経路が存在することが明らかにされました。

IPMN関連膵がんの発がん経路ごとの、遺伝子変異の蓄積パターンやがん化および無病生存期間に特徴があることが明らかになったことから、これらの知見を用いた膵がん早期発見のためのスクリーニング検査、最適治療選択などへの応用が期待できます。

当社は、エキソーム解析、メチル化解析、データ解析による、これらIPMN関連膵がんにおける新たな発がん経路の存在証明を担当致しました。